- 2024年11月26日
FreeStyleリブレ
今回はFreeStyleリブレという画期的な血糖測定機器に関して紹介します。
リブレは1分間隔で自動的に血糖値を測定してくれるという非常に優れた機械です。
非常に便利で血糖管理も改善する患者さんも多く、普段の診療では患者さんに積極的に使用を進めています。
リブレのメリット
・一度装着すると2週間使用できる
従来の血糖測定では、測定毎に指先を針で刺し血液を採取する必要がありました。
リブレは一度皮膚に装着すると2週間持続使用が可能ですので、1型糖尿病で一日4回ほど血糖測定をしている方ではその便利さを痛感している患者さんも多いと思います。
・24時間の血糖推移がわかる
インスリンを使用している患者さんでは低血糖のリスクが上昇します。そのため基本的に血糖測定は必須と考えますが、従来の血糖測定ではある時点の血糖しかわかりません。
リブレは24時間持続的に血糖を記録し続けるため、例えば夜間に知らない間に低血糖があった場合も後から見直せば発見できます。その場合インスリンの単位数など調整することが可能であり、より良い治療につながります。
・生活習慣の見直しができる
リブレを装着した時はとにかく血糖が気になります。食事や間食後はつけたことのある方では納得いただけると思いますがヒヤヒヤしながら血糖値を確認してしまいます。少しストレスを感じる方もいますが、自分の食事や行動が血糖に及ぼす影響が目に見えてわかるのは良い点だと思います。
実際にインスリンを使用していない2型糖尿病患者さんにリブレを装着すると、他に何も治療を変更していないのにHBA1cが改善するといった報告もあります。
リブレのデメリット
・皮膚のかぶれ
リブレの装着部がかぶれてしまう患者さんもいます。つける場所を変更して継続可能か検討します。
・血糖値とのずれ
リブレは間質液の糖を測定しています。間質液とは細胞と細胞の間に存在する液体で、間質液の糖と実際の血糖値には5分ほどのずれが生じるといわれています。また、患者さんによってずれが大きくなる場合もあります。
低血糖症状のある際には場合によっては従来の方法で血糖を測る必要があります。
料金
リブレはインスリンを使用しているすべての患者さんに保険適応となっております。
間歇スキャン式持続血糖測定器によるもの 1250点
3割負担の患者さんで、2枚で3750円
2割負担の患者さんで、2枚で2500円 となっております。
血糖測定が必要な患者さんにはこちらから提案させていただくことが多いと思いますが、自費での販売も許可されていますのでもし興味のある患者さんがいましたらお声がけください。