- 2025年4月3日
カーボカウント
カーボカウントは、食事の炭水化物量を計算し、インスリン投与量を調整する手法です。炭水化物量を把握し、糖質インスリン比を使って食事の際に必要なインスリン量を計算します。自分でインスリンの分泌ができない1型糖尿病の患者さんが行うケースが多いですが、2型糖尿病でも極端に膵臓の機能が低下している場合は有効です。
・糖質インスリン比
糖質インスリン比とは、インスリン1単位あたりが処理できる糖質の量のことです。例えば糖質インスリン比が10である場合、1単位のインスリンで10gの糖質が処理でき、また10gの糖質を摂取した際は1単位のインスリンを打てば良いことになります。糖質インスリン比には個人差があり、一般的には体格の良い人で低い数字になり、高齢者では高い数字になることが多いです。
・必要インスリン
必要インスリン=食事中の糖質÷糖質インスリン比
上記を応用することで食事に応じた必要なインスリン量を計算することができます。
例1)
糖質インスリン比 5
食事中の糖質 80g
必要インスリン=食事中の糖質÷糖質インスリン比=80÷5=16単位
例2)
糖質インスリン比 8
食事中の糖質 65g
必要インスリン=食事中の糖質÷糖質インスリン比=65÷8≒8単位
・カーボカウントのメリット
主に1型糖尿病の患者さんでは、自分でインスリンが分泌できないため、毎食直前に超即効型インスリンを打つ必要があります。例えば朝5単位、昼7単位、夕6単位など、決まった単位を打っている方も多いと思いますが、その場合は食事中の糖質量が普段と違うと血糖が大きく上昇したり、逆に低血糖になるリスクがあります。カーボカウントを用いることで、普段の食事と違う場合でも、食事中の糖質量がわかれば適切な量のインスリンを打つことができます。実際にカーボカウントを用いることで、QOLが向上したり、血糖管理が良くなったりすると報告されています。
実際に食事中の糖質量を計算するのは簡単では無いため、管理栄養士の栄養指導を受けた上である程度なれる必要があります。