- 2025年5月22日
糖尿病と白内障手術

糖尿病は白内障の発症頻度を2-5倍上昇させるといわれています。特にこの傾向は若年者で顕著です。
白内障の治療は手術ですが、血糖管理が悪いと手術が延期となるケースも多く、実際にそのような経験のある患者さんも多いと思います。
2025年4月に投稿された【Is There a Safe Glycemic Threshold for Cataract Surgery? 白内障手術における安全な血糖閾値はあるか?】とういうタイトルの論文では、意外にもHbA1cの値に関わらず、糖尿病は白内障術後の眼内炎のリスクを上げないと報告されています。
統計的解析に限界があるため、血糖管理が安定した状態での手術が良いという結論に変わりはありませんが、著しくQOLが低下している場合は早めの手術も検討しても良いかもしれません。
糖尿病・甲状腺おおたけ内科クリニック
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