- 2025年1月29日
1週間効く新しいインスリン

アウィクリ(一般名:インスリン イコデク)は、2024年6月に日本で承認された、世界初の週1回投与の基礎インスリン製剤です。日本では2025年1月30日より販売開始となり、薬価は同社より販売されている基礎インスリン製剤トレシーバフレックスタッチとほぼ同等です。
皮下注射されると、血中のアルブミンと結合することで作用時間が長くなり、週1回の投与で持続的な血糖降下作用を示します。
従来の基礎インスリン製剤は1日1回の注射が必要でしたが、アウィクリは週1回の注射で済むため、患者さんの負担を軽減できます。
アウィクリの適応症
アウィクリは、インスリン療法が適応となるすべての糖尿病患者さんに使用できます。
初回投与量は、患者の状態に応じて30~140単位とし、その後は血糖値を見ながら適宜増減します。
アウィクリの安全性
2型糖尿病患者さんでは、従来の基礎インスリンと比較しても安全に投与できると考えられます。ただし、臨床試験では1型糖尿病患者さんに使用した際に低血糖が増加することが報告されており、今後の実臨床での使用経験も踏まえ慎重に使用していく必要があります。
安全に使用できれば、患者さんの負担を大きく軽減するインスリンになると期待しています。
糖尿病・甲状腺おおたけ内科クリニック(仮称)
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