- 2026年5月16日
- 2026年5月15日
動悸・脈が飛ぶの原因と受診タイミング|瑞浪市の内科
「ドキドキする」「脈が飛ぶ感じがする」「胸がドキッと一拍抜ける」――このような動悸の自覚があると、心臓の病気ではないかと不安になりますよね。動悸の原因は不整脈だけではなく、甲状腺の病気・貧血・低血糖・自律神経の乱れなど多岐にわたります。原因によって受診すべき科や対応が変わるため、まずは正しく見極めることが大切です。※当院の循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。
動悸の主な原因
動悸の原因は心臓由来とは限りません。代謝・内分泌・心理的要因など複数の可能性を踏まえて評価します。
不整脈(心房細動、期外収縮、発作性上室頻拍など)
最も直接的な原因です。心房細動は脈が完全に不規則になる不整脈で、自覚症状が乏しいこともあります。期外収縮は健康な方にもみられる所見です。発作性上室頻拍は突然脈が早くなり、突然止まるのが特徴です。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
甲状腺ホルモンが過剰になると、安静時でも脈が早くなり、動悸を生じます。体重減少・手のふるえ・汗をかきやすい・暑がりといった症状を伴うことが多く、院長の内分泌専門領域として詳しく鑑別が可能です。採血で診断できます。
貧血
ヘモグロビンが少ないと、体に酸素を届けるため心臓が頻回に拍動して動悸を感じます。女性に多く、息切れや疲れやすさを伴うことがあります。
自律神経の乱れ・ストレス・更年期
自律神経のバランスが崩れると、心臓そのものに問題がなくても動悸を感じることがあります。更年期女性では、ホルモンバランスの変化に伴う動悸はよくみられます。
カフェイン・アルコール・睡眠不足
コーヒー・エナジードリンク・アルコール・睡眠不足は誰でも動悸を起こす要因です。生活要因の改善で軽快する場合もあります。
低血糖(糖尿病治療中の方)
糖尿病でインスリンやSU薬などを使用している方は、低血糖で動悸が起こることがあります。冷や汗・手のふるえ・空腹感を伴う場合は、まず血糖を測定してください。院長の糖尿病専門領域として、薬剤調整も含めた対応が可能です。
すぐ受診すべき動悸の特徴
以下のいずれかに当てはまる動悸は、ためらわず救急対応を検討してください。
- 胸痛・失神・冷や汗・呼吸困難を伴う
- 30分以上止まらない強い動悸
- 脈拍が極端に速い(150以上)または極端に遅い(40未満)
- 安静にしていても動悸が続く
激しい胸痛・失神・意識消失を伴う場合は、ためらわず救急車(119)を要請してください。救急車を呼ぶか迷ったときは「♯7119」(救急安心センター事業)にご相談ください。
心房細動と期外収縮の違い
動悸の原因として代表的な2つの不整脈ですが、対応が大きく異なります。
心房細動
心房が不規則に細かく震えている状態で、脈もまったく不規則になります。最大の問題は脳梗塞のリスクです。心房内に血栓ができやすく、それが脳に飛ぶと重い後遺症を残すことがあります。日本循環器学会のガイドラインでも、適切な抗凝固療法の導入が重視されています。
期外収縮
正規のリズムとは別のタイミングで早めに心臓が収縮する所見です。健康な人にもみられ、多くは経過観察でよいとされています。ただし頻度が多い場合や心室性で連発する場合は、ホルター心電図で評価します。
ホルター心電図の有用性
外来での短時間の心電図では捕まえられない動悸も、24時間の記録で原因がはっきりすることがあります。「いつ起こるかわからない」動悸の精査に有用です。
動悸で受診したら行われる検査
問診と心電図を中心に、必要に応じて検査を組み合わせます。
- 詳細な問診:いつから・どのくらいの時間・誘因・随伴症状を確認
- 12誘導心電図:基本のスクリーニング
- 心臓超音波検査(心エコー):心臓の構造・動きの評価
- 24時間心電図(ホルター心電図):日常生活中の不整脈を捕捉
- 採血:甲状腺機能(TSH・FT4)、貧血(ヘモグロビン)、電解質、BNP、HbA1cなど
甲状腺と糖尿病、動悸との意外な関係
動悸の原因として見落とされがちなのが、甲状腺と糖尿病です。当院は内分泌・代謝を専門としており、これらの鑑別を得意としています。
- バセドウ病:甲状腺ホルモンの過剰により、安静時でも頻脈・動悸を起こします。採血で診断可能です
- 低血糖症状としての動悸:糖尿病治療中の方では、薬剤による低血糖で動悸が起こります。動悸+空腹感+冷や汗の組み合わせは要注意です
「心臓の検査をしても異常なし」と言われた動悸の方の中に、甲状腺や低血糖が隠れていることがあります。
当院での対応について
当院では動悸の幅広い原因を、内分泌・代謝・循環器の複数の視点から評価します。※循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。
- 平日:院長による内分泌・代謝の鑑別(甲状腺・糖尿病・貧血)、心電図、心エコーなど
- 毎月第4土曜:循環器学会専門医による特別外来で、不整脈などのより詳細な評価
- 必要に応じて連携基幹病院へご紹介します
よくあるご質問(FAQ)
Q. 健診で異常なしと言われたのに動悸がします。受診してもいいですか?
A. はい、ぜひご相談ください。健診時点では問題なくても、その後に変化が出ることもあります。甲状腺や貧血など、健診項目に含まれない原因の可能性もあります。
Q. スマートウォッチで不整脈と表示されました。受診すべきですか?
A. スマートウォッチの記録は参考になります。当日のスクリーンショットや記録をお持ちいただくと、評価の助けになります。一度ご相談ください。
Q. コーヒーをやめれば治りますか?
A. カフェインが原因の動悸はカフェインを控えることで軽快することがあります。ただし、それ以外の原因が隠れていないか確認するため、症状が続く場合は一度受診をおすすめします。
Q. 更年期の動悸と病気の動悸はどう違いますか?
A. 更年期の動悸はホットフラッシュや発汗を伴うことが多く、短時間で治まる傾向があります。ただし、見た目だけで判断できない場合もあるため、甲状腺機能などの採血で他の原因を除外することが推奨されます。
Q. パニック発作と動悸は違いますか?
A. パニック発作では強い不安感とともに動悸が出ることが多く、心電図検査では異常が見つからないことが多いです。ただしまずは身体的な原因の除外が大切です。
Q. スマートウォッチで「心房細動の疑い」と出ました。本物の病気ですか?
A. 可能性として疑う材料にはなりますが、確定診断には医療機関の心電図・ホルター心電図が必要です。一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
電話:0572-56-6800
WEB予約:こちら
住所:〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4
駐車場:あり
循環器外来は毎月第4土曜のみ。平日は一般内科として院長が一次評価いたします。
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