- 2026年5月20日
- 2026年5月17日
足のむくみは心不全のサインかも|瑞浪市の内科解説
「夕方になると足がパンパンになる」「最近階段で息切れする」「体重が急に増えた」――こうした症状は、心不全の初期サインのことがあります。心不全は急性期だけでなく、ゆっくり進行する慢性心不全も多く、早期発見が重要です。※当院の循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。
心不全とは
心不全は「心臓のポンプ機能が低下し、必要な血液を全身に送れない状態」の総称です。一つの病気の名前ではなく、高血圧・心筋梗塞・弁膜症・心筋症などさまざまな原因で起こる症候群です。日本循環器学会の統計では患者数は年々増加しており、高齢化に伴い「心不全パンデミック」とも呼ばれる時代になっています。
心不全の初期サインに気づく
初期の心不全は、特別な症状ではなく「年のせい」と見逃されやすい変化として現れます。以下の症状がいくつか重なる場合は要注意です。
足のむくみ:特に夕方ひどくなり、靴下の跡が深く残る
息切れ:階段や坂道で以前より息が切れる
夜間の息苦しさ:横になると苦しく、起き上がると楽になる
夜間頻尿:夜中に何度もトイレに行く
体重の急な増加:1週間で2kg以上の増加は要注意
疲れやすさ:以前より家事や仕事で疲れやすい
これらのうち複数が当てはまる場合、心不全の可能性を考慮した評価が推奨されます。
足のむくみの原因は心臓だけではない
むくみの原因は心臓以外にも複数あります。
心臓:心不全
腎臓:腎不全、ネフローゼ症候群
肝臓:肝硬変
甲状腺:甲状腺機能低下症(院長の内分泌専門領域)
静脈:下肢静脈瘤、深部静脈血栓症
薬剤:一部の降圧薬(カルシウム拮抗薬など)の副作用
生活要因:長時間の立ち仕事・座り仕事、塩分過多
両足のむくみは全身性(心臓・腎臓・甲状腺・肝臓)、片足のむくみは局所性(深部静脈血栓症など)が疑われます。
心不全の評価で行う検査
心不全が疑われる場合、以下のような検査を組み合わせて評価します。
採血(BNP・NT-proBNP):心臓への負担を示すマーカー。心不全の早期発見に有用
心電図:不整脈・虚血性変化の確認
胸部レントゲン:心拡大・肺うっ血の評価
心臓超音波検査(心エコー):心臓の動き・心室の収縮力・弁の状態を直接見る検査
追加検査:必要に応じて運動負荷検査、心臓CT/MRI(基幹病院で実施)
BNPは血液1本でわかる検査で、心不全のスクリーニングに活用されています。
心不全の治療と管理
心不全と診断された場合、以下のような治療を組み合わせます。
薬物療法:ACE阻害薬・ARB・β遮断薬・利尿薬・MRA・SGLT2阻害薬など
生活管理:減塩(1日6g未満)、水分管理、体重測定の習慣化、適度な運動
基礎疾患の治療:高血圧・糖尿病・心房細動などの管理
「完治する」とは言えませんが、適切な治療継続でリスクの低減と生活の質の維持が期待できることが報告されています。
当院での対応について
当院では心不全の初期評価・継続管理に対応しています。※循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。
平日:院長による問診・心電図・採血(BNPを含む)・胸部レントゲン・心エコーの一次評価
第4土曜:循環器学会専門医による特別外来で、より詳細な評価
基幹病院連携:急性心不全や入院が必要な場合は、東濃厚生病院などへ速やかに紹介
糖尿病・高血圧で通院中の方の心不全スクリーニングも積極的に行っています。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 足のむくみがあるだけで心不全と決めつけられますか?
A. むくみだけで心不全と診断はできません。心電図・採血・心エコーなどを組み合わせて評価します。
Q. BNPはどのくらいの値なら心配ですか?
A. 一般に100pg/mL以上で心不全の可能性が高まりますが、年齢や腎機能でも変動するため、医師が総合的に判断します。
Q. 体重が1週間で2kg以上増えたら受診すべきですか?
A. 心不全がある方や疑われる方では、それが体液貯留のサインのことがあります。早めの受診をおすすめします。
Q. 心不全と言われても今は元気です。治療は必要ですか?
A. 慢性心不全は症状が軽くても進行することがあります。適切な薬物療法と生活管理で、症状の悪化や入院のリスク低減が期待できます。
Q. SGLT2阻害薬は糖尿病の薬ですが、心不全にも使うのですか?
A. はい、SGLT2阻害薬は糖尿病がない心不全患者にも効果が示され、近年治療選択肢の一つになっています(日本循環器学会ガイドライン参照)。
Q. 心不全の予防に有効な生活習慣は?
A. 血圧管理、糖尿病管理、減塩、適度な運動、禁煙、睡眠時無呼吸の治療などが重要です。
ご予約・お問い合わせ
電話:0572-56-6800
WEB予約:[WEB予約リンク]
住所:〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4
駐車場:あり
循環器外来は毎月第4土曜のみ。平日は一般内科として院長が一次評価いたします。
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