- 2026年5月19日
- 2026年5月15日
高血圧が下がらない時に考えること|治療抵抗性高血圧の原因
高血圧の薬を飲んでも血圧が下がらない——それは「治療抵抗性高血圧」と呼ばれる状態かもしれません。「薬を飲んでいるから大丈夫」と仮定せず、なぜ下がらないのか、背後に何が隠れているのかを見つけることが重要です。本記事では、血圧が下がらない時に考えるべき原因と対策を瑞浪市のおおたけ内科クリニックが解説します。※当院の循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。
治療抵抗性高血圧とは
利尿薬を含む適切で十分量の3剤以上の降圧薬を使用しても目標血圧に達しない、または4剤以上でやっとコントロールされる高血圧を「治療抵抗性高血圧」と呼びます。高血圧患者の約10~15%にみられるとされています。
血圧が下がらない主な原因
1. 服薬コンプライアンス不良
進んだ原因診断をする前に、まず確認すべきは「薬をちゃんと飲めているか」です。飲み忘れが多い、食後面倒になって飲まない、体調で勝手に休薬しているなど、不規則な服薬が原因のことがあります。
2. 生活習慣の問題
塩分の取りすぎ、アルコール多飲、肥満、運動不足、ストレス、睡眠不足などは血圧を上げる要因です。薬よりも先に見直すべきポイントです。
3. 二次性高血圧(背景に別の病気がある)
生活習慣と関係なく、他の病気が原因で高血圧になっているケースです。以下のような原因が考えられます。
- 原発性アルドステロン症:副腎からアルドステロンが過剰に分泌される病気。治療抵抗性高血圧の原因として意外に多いと言われます。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS):夜間の低酸素が血圧を上げます。CPAP治療で血圧が改善することがあります。
- 腕動脈狭窄症:腕を長める動脈が狭くなると、腕臓が「血圧が低い」と誤認識して血圧を上げるホルモンを出します。
- 腕実質性腕病:薬でも下がらない高血圧の背景に、腕臓機能の低下が隠れていることがあります。
- 崐色細胞腫:副腎髄質の腾瘍で、カテコールアミンを分泌し血圧を急上昇させます。
- 甲状腰・副甲状腰疾患:ホルモンの異常が血圧に影響します。
4. 他の薬の影響
NSAIDs(痛み止め)、ステロイド、経口避妊薬、一部の漢方薬(甘草含有)などは血圧を上げることがあります。
見つけるための検査
血液・尿検査
腕機能、電解質(カリウム)、ホルモン(アルドステロン、レニン活性、甲状腰ホルモンなど)を調べます。二次性高血圧のスクリーニングに重要です。
腕・副腎超音波
腕動脈狭窄、腕臓や副腎の腾瘍、腕実質性腕病などを評価します。
SAS検査
いびき・日中の眠気がある方は、自宅でできる簡易検査を推奨します。
家庭血圧記録
朝夕の血圧を記録していただくと、治療効果や白衣高血圧の鑑別に役立ちます。
治療の見直し
- 塩分制限(6グ以下)の彼底
- 適正体重への減量
- アルコールの調整
- 利尿薬の追加・他の薬との組み合わせ見直し
- アルドステロン拮抗薬の追加検討
- 二次性高血圧の原因疾患の治療
当院でできること
おおたけ内科クリニックでは、二次性高血圧のスクリーニング検査、SAS検査、腕エコー、適切な薬の調整を行います。「3剤以上飲んでも下がらない」「血圧が上を下も大きく振れる」という方は、ぜひ一度ご相談ください。瑞浪市・土岐市・恵那市から多くの患者様が通院されています。
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