- 2026年5月18日
- 2026年5月15日
睡眠時無呼吸(SAS)と心臓病の深い関係|瑞浪市の内科
大きないびきや日中の強い眠気、夜間に何度も目が覚める——そんな症状はありませんか?それは「睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)」かもしれません。SASは単なるいびきの問題ではなく、心臓・血管・脳にまで影響を及ぼす全身性の病気です。本記事では、SASと心臓病の深い関係、そして治療の中心となるCPAP療法について瑞浪市のおおたけ内科クリニックが解説します。※当院の循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。
睡眠時無呼吸(SAS)とは
SASは睡眠中に呼吸が10秒以上止まる「無呼吸」や呼吸が浅くなる「低呼吸」が、1時間に5回以上繰り返される状態です。多くは舌の付け根が落ち込んで気道がふさがる「閉塞性」が原因です。肥満・首が太い・顎が小さい・扁桃肥大などの方に多くみられます。
主な症状
- 大きないびき・呼吸が止まると指摘される
- 日中の強い眠気・集中力低下
- 朝起きた時の頭痛・倦怠感
- 夜間頻尿(夜トイレに何度も起きる)
- 熟睡感がない
SASと心臓病・脳血管病の関係
SASは決して「いびきがうるさいだけ」の病気ではありません。無呼吸のたびに血液中の酸素が低下し、交感神経が興奮し、血圧が急上昇します。これを毎晩何百回も繰り返すことで、心臓と血管に大きな負担がかかります。
高血圧(特に治療抵抗性高血圧)
SAS患者の約50%に高血圧を合併します。特に「3剤以上の降圧薬を使っても下がらない治療抵抗性高血圧」の背景にSASが隠れていることが多くあります。
心房細動・不整脈
SASは心房細動の発症リスクを2〜4倍に高め、治療しても再発しやすくなります。CPAP治療で心房細動の再発率が低下することが分かっています。
心不全・狭心症・心筋梗塞
重症SASは心不全のリスクを高め、心筋梗塞や脳卒中の発症率も上昇します。突然死のリスクも報告されています。
診断方法
簡易検査(自宅で行う検査)
携帯型の機器を自宅に持ち帰り、一晩装着して睡眠中の呼吸状態を測定します。当院でも実施可能です。
精密検査(ポリソムノグラフィー:PSG)
簡易検査で疑いが強い場合は、専門医療機関で1泊入院して詳細な検査を行います。脳波・心電図・呼吸・酸素飽和度などを総合的に評価します。
CPAP(シーパップ)療法
中等症〜重症SASの第一選択治療がCPAPです。鼻に装着したマスクから空気を送り、気道を物理的に広げて無呼吸を防ぎます。睡眠の質が劇的に改善し、血圧低下、心房細動の再発予防、心血管イベントの減少が報告されています。
CPAPの効果
- 日中の眠気の改善
- 血圧の低下(特に治療抵抗性高血圧で顕著)
- 心房細動の再発予防
- 心不全症状の改善
- 事故リスク(居眠り運転など)の低減
こんな方は一度検査を
- 家族にいびき・無呼吸を指摘されている
- 日中の強い眠気がある
- 高血圧の薬を飲んでも下がらない
- 心房細動と診断されたことがある
- 肥満傾向がある(BMI 25以上)
当院でできること
おおたけ内科クリニックでは、SASの簡易検査・CPAP導入と継続管理を行っています。また、循環器外来と連携して、SASに合併する高血圧・不整脈・心不全の評価も可能です。瑞浪市・土岐市・恵那市で「いびきが気になる」「眠気がつらい」「血圧が下がらない」とお悩みの方はご相談ください。
受診のご案内
循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。SAS外来は通常診療で対応しています。WEB予約はこちらから