- 2026年5月28日
2026年4月から肺炎球菌ワクチンが変わります|プレベナー20が定期接種に
2026年4月1日より、65歳の方を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種で使用されるワクチンが、これまでの「ニューモバックス(PPSV23)」から「プレベナー20(PCV20)」に変更されました。これは大きな制度変更で、接種回数や効果の持続期間にも違いがあります。当院でも対応していますので、対象の方はぜひご確認ください。
何が変わったのか
これまで65歳の方の定期接種で使われてきたのは、ニューモバックス(PPSV23)という23価のワクチンでした。免疫の持続が5年程度とされ、5年ごとの再接種が推奨されてきました。
2026年4月からは、定期接種のワクチンがプレベナー20(PCV20)に切り替わりました。プレベナー20は「結合型ワクチン」と呼ばれるタイプで、体の中に強い免疫の記憶を残す特徴があります。これにより、原則1回の接種で長期間にわたる予防効果が期待できるようになりました。
| 項目 | 〜2026年3月(旧制度) | 2026年4月〜(新制度) |
|---|---|---|
| 定期接種ワクチン | ニューモバックス(PPSV23) | プレベナー20(PCV20) |
| ワクチンの型 | 多糖体ワクチン(23価) | 結合型ワクチン(20価) |
| 接種回数 | 5年ごとに再接種推奨 | 原則1回で長期効果 |
| 免疫記憶 | 形成されにくい | 形成される |
プレベナー20(PCV20)とは
プレベナー20は、20種類の肺炎球菌の型(血清型)をカバーする結合型ワクチンです。日本呼吸器学会・日本感染症学会・日本ワクチン学会の合同委員会が公表した「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第8版 2026年4月1日)」でも、定期接種ワクチンとして推奨されています。
成人の侵襲性肺炎球菌感染症を引き起こす原因菌の約7割をカバーするとされており、1回の接種で広い範囲の予防効果が期待できます。
なぜ肺炎球菌ワクチンが重要なのか
肺炎球菌は、肺炎・気管支炎・中耳炎・副鼻腔炎などを引き起こす細菌で、日本人の死因の上位を占める肺炎の主な原因菌の一つです。
特に以下の方は重症化リスクが高いとされています。
- 65歳以上の高齢者
- 糖尿病をお持ちの方(院長の糖尿病専門領域として強調)
- 慢性心疾患(心不全・狭心症・心筋梗塞既往など)の方
- 慢性呼吸器疾患(COPD・喘息など)の方
- 慢性腎臓病・肝臓病の方
- 免疫機能が低下している方
肺炎球菌による感染は、ご高齢の方では入院や寝たきりにつながることもあるため、ワクチンによる予防が大切です。
定期接種の対象者
2026年度の肺炎球菌ワクチン定期接種の対象は以下の方です。
- その年度に65歳になる方
- 60〜64歳で、心臓・腎臓・呼吸器の機能、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に著しい障害があり、日常生活が極度に制限される方
※過去に肺炎球菌ワクチンの定期接種を受けたことがある方は対象外となります(任意接種としては可能です)。
自己負担額
自己負担額は自治体ごとに異なります。瑞浪市の自己負担額の詳細については、瑞浪市からの案内をご確認いただくか、当院へお問い合わせください。
[要確認:瑞浪市の自己負担額をクリニック側で記載]
接種を受けるには
- お住まいの市区町村から、対象となる方には接種券(予診票)が送付されます
- 接種券・健康保険証・お薬手帳をお持ちのうえ、当院にご予約のうえご来院ください
- 当日は問診・診察ののち接種を行います
- 接種後は30分程度の院内経過観察をお願いしています
任意接種という選択肢
定期接種の対象外の方も、任意接種としてプレベナー20を受けることができます。費用は全額自己負担になります。
また、2025年10月に発売されたキャップバックス(PCV21)という新しい結合型ワクチンも任意接種として選択できます。高齢者に特化して設計され、日本で問題となりやすい型を多く含むのが特徴です。詳しくは医師にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q. ニューモバックスをすでに受けています。プレベナー20を受けられますか?
A. 過去に肺炎球菌ワクチンの定期接種を受けた方は、定期接種の対象外となります。ただし任意接種(自費)として、一定期間(通常1年以上)あけて接種することは可能です。詳しくはご相談ください。
Q. 1回打てば一生大丈夫ですか?
A. プレベナー20は結合型ワクチンで免疫記憶が形成されるため、長期間の予防効果が期待できます。「一生で1回」と言われることもありますが、医学情報は今後も更新される可能性があるため、定期的に医師にご相談ください。
Q. 副作用はありますか?
A. 接種部位の痛み・腫れ・赤み、発熱、だるさなどの一般的な副反応がみられることがあります。多くは数日以内に治まります。アナフィラキシーなど重篤な副反応はまれです。
Q. インフルエンザワクチンと同時接種できますか?
A. 一般に同時接種は可能とされています。当院でもご希望に応じて対応いたします。
Q. 65歳の誕生日が来てすぐに受けるべきですか?
A. 接種期限は通常その年度末(66歳の誕生日前日まで)です。年度内であれば焦らずタイミングを選んで受けてください。
Q. 糖尿病で通院中です。優先的に受けるべきですか?
A. 糖尿病をお持ちの方は肺炎の重症化リスクが高いため、定期接種の年齢に該当する方は早めの接種をおすすめします。
Q. 予約は必要ですか?
A. ワクチンの在庫管理のため事前予約をお願いしています。お電話またはWEB予約をご利用ください。
当院でのご予約・お問い合わせ
肺炎球菌ワクチンの予防接種は、当院でも対応しています。
- 電話: 0572-56-6800
- WEB予約: [WEB予約リンク]
- 住所: 〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4
- 駐車場: あり
接種券(予診票)が届きましたら、お早めにご予約ください。糖尿病・心疾患などの基礎疾患でかかりつけの方は、定期受診のついでに接種も可能です。
関連ページ
- 生活習慣病外来
- 予防接種について
- 訪問診療
- アクセス・診療時間
【出典】
- 日本呼吸器学会・日本感染症学会・日本ワクチン学会「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第8版 2026年4月1日)」
- 厚生労働省 予防接種実施要領