• 2026年8月18日

健診で「血糖が高い」と言われたら|受診の目安と、放置しないほうがよい理由【瑞浪市】

毎年の健診で「血糖が高めです」「HbA1cを再検査してください」と書かれていても、症状がないと、つい後回しになります。気づいたら1年経っていた、という方は少なくありません。

受診をお勧めするラインは決まっています

厚生労働省の『標準的な健診・保健指導プログラム【令和6年度版】』では、健診項目ごとに2つの基準が定められています。

項目 保健指導判定値 受診勧奨判定値
HbA1c(NGSP) 5.6%以上 6.5%以上
空腹時血糖 100mg/dL以上 126mg/dL以上
収縮期血圧 130mmHg以上 140mmHg以上
拡張期血圧 85mmHg以上 90mmHg以上

「受診勧奨判定値」は、医療機関を受診してくださいというラインです。「要再検査」「要医療」と書かれていたら、この段階にあると考えてください。

3人に1人は、治療につながっていません

厚生労働省の令和6年 国民健康・栄養調査(2025年12月公表)では、「糖尿病が強く疑われる者」は約1,100万人と推計され、継続して増加しています。

また、「糖尿病を指摘されたことがある者」のうち現在治療を受けている方は67.4%(男性73.1%/女性60.5%)。年齢別にみると、

  • 30代:男性33.7%/女性20.6%
  • 40代:男性60.2%/女性37.6%
  • 50代:男性68.9%/女性66.2%

と、若い世代ほど治療につながっていないという結果でした。仕事や子育てで受診の時間が取りにくい年代であることも、背景にあると思います。

「予備群」と言われた場合も

HbA1cが6.5%に届かなくても、油断はできません。

『糖尿病診療ガイドライン2024』には、空腹時血糖値100〜125mg/dLとHbA1c 5.7〜6.4%の両方を満たす群では、糖尿病の発症リスクが大きく上昇するという記載があります。また国立国際医療研究センターの情報では、ブドウ糖負荷試験の2時間値が高くなるタイプの境界型の方は、正常型と比べて心血管疾患による死亡が約2.2倍多いとされています。

一方で、食事・運動・減量にきちんと取り組んだ方は、そうでない方と比べて2型糖尿病の発症を29〜67%程度予防できたという報告もあります。この段階で手を打てることは多い、ということです。

受診されたら、何をするか

当院では、まず健診結果を見ながら次のように進めます。

  1. 健診の数値と、これまでの経過を確認します(過去の健診結果があると大変助かります)
  2. 血糖・HbA1cを再確認し、必要に応じて合併症の検査を行います(尿検査、腎機能、脂質、眼科紹介など)
  3. 糖尿病なのか、境界型なのかを判断します
  4. 食事・運動でいけるのか、薬が必要なのかを一緒に決めます

当院は当日結果がわかる採血項目もありますので、その日のうちに次にすべきことをお話しできることが多いです。

「薬を飲むことになるのが嫌で受診していない」という方もいらっしゃいますが、必ず薬になるわけではありません。まずは現状を正確に知るところからで構いません。健診結果の紙をお持ちください。

よくある質問

Q. 症状がまったくないのですが、受診は必要ですか? A. 初期の糖尿病はほとんど症状が出ません。症状が出てから受診すると、すでに合併症が進んでいることがあります。数値で指摘された段階でのご相談をお勧めします。

Q. 健診結果を失くしてしまいました。 A. 当院で採血し直せば確認できます。お手元にあればお持ちください、という程度でお考えください。

Q. すぐに薬を出されますか? A. 数値と状況によります。食事・運動から始める方も多くいらっしゃいます。方針は必ずご相談のうえ決めます。


ご予約・お問い合わせ

糖尿病・甲状腺 おおたけ内科クリニック 〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4 TEL 0572-56-6800(WEB予約・LINE予約も承っております)

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  • 土 9:00〜13:00
  • 休診日:木曜・日曜・祝日

JR中央線「瑞浪」駅より徒歩20分・車で5分。土岐市・恵那市・多治見市からもご来院いただいています。


参考文献

  1. 厚生労働省『標準的な健診・保健指導プログラム【令和6年度版】』
  2. 厚生労働省「令和6年 国民健康・栄養調査」2025年12月2日公表
  3. 日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』21章(糖尿病の発症予防)
  4. 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「糖尿病予備群といわれたら」

この記事は一般的な医学情報をまとめたもので、個別の診断や治療方針を示すものではありません。治療を変更する際は必ず主治医とご相談ください。

記事監修:院長 大竹宏輝(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医)

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