- 2026年8月22日
動悸・発汗・体重減少|バセドウ病かもしれません【瑞浪市の甲状腺外来】
「夏でもないのに汗が止まらない」「食べているのに体重が減る」「じっとしていても心臓がドキドキする」。こうした症状が続くとき、甲状腺のはたらきが強くなりすぎている可能性があります。
バセドウ病の症状
甲状腺ホルモンが過剰になると、体が常に全力疾走しているような状態になります。日本内分泌学会が挙げている症状は次のとおりです。
- 心拍数の増加(動悸)
- 体重減少
- 手指のふるえ
- 暑がり、発汗過多
- 疲労感、筋力低下
- 軟便・下痢
- 不安感、いらいら
- 月経が止まる(女性)
- 甲状腺のびまん性の腫れ
- 眼球突出、まぶたが閉じにくい
また男性では、炭水化物の多い食事のあとや運動後に手足が突然動かなくなる発作(周期性四肢麻痺)が起こることがあります。
20〜30代の女性に多い病気です
日本内分泌学会によると、頻度は人口1,000人あたり0.2〜3.2人。20〜30代の若い女性に多く、男女比は1対3〜5とされています。
若い方に多いこと、そして症状が「疲れ」「ストレス」と受け取られやすいことから、診断まで時間がかかることもあります。
放置した場合のリスク
未治療のまま経過すると、長期的に心房細動、心不全、脆弱性骨折のリスクが高くなることが知られています。
最も重篤な合併症が甲状腺クリーゼです。従来、世界のどの国でも致死率は10%以上とされてきましたが、日本では診療ガイドラインの普及後に約5.5%まで低下したと報告されています。
こう書くと不安になられるかもしれませんが、適切に治療を続けていればコントロールできる病気です。 危険なのは、症状が落ち着いたからと自己判断で薬をやめてしまうことです。飲み方は必ず主治医とご相談ください。
診断と治療
診断は、甲状腺ホルモン(FT4・FT3)、TSH、そしてTRAb(またはTSAb)という自己抗体を測り、超音波検査で甲状腺を確認して行います。
治療は、抗甲状腺薬による薬物療法、放射性ヨウ素内用療法、手術の3つがあります。多くの場合はまず薬物療法から始めます。放射性ヨウ素内用療法と手術は、実施できる施設が限られますので、必要な場合は連携している医療機関にご紹介します。
よくある質問
Q. 健診で甲状腺の数値に異常を指摘されました。 A. まずは再検査で確認します。一時的な炎症(無痛性甲状腺炎)でホルモンが上がっていることもあり、その場合は治療の方法が変わります。
Q. 眼が出てきた気がします。 A. 眼の症状はバセドウ病の特徴のひとつです。眼科との連携が必要になる場合もありますので、ご相談ください。
Q. 妊娠を考えています。 A. 使う薬の選び方が変わります。妊娠を計画されている段階で、必ずお伝えください。
ご予約・お問い合わせ
糖尿病・甲状腺 おおたけ内科クリニック 〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4 TEL 0572-56-6800(WEB予約・LINE予約も承っております)
診療時間
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- 休診日:木曜・日曜・祝日
JR中央線「瑞浪」駅より徒歩20分・車で5分。土岐市・恵那市・多治見市からもご来院いただいています。
参考文献
- 日本内分泌学会「バセドウ病」(一般の皆様へ)
- 日本甲状腺学会「甲状腺疾患診断ガイドライン2024」
- 日本甲状腺学会・日本内分泌学会編『甲状腺クリーゼ診療ガイドライン2017』
この記事は一般的な医学情報をまとめたもので、個別の診断や治療方針を示すものではありません。治療を変更する際は必ず主治医とご相談ください。
記事監修:院長 大竹宏輝(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医)