• 2026年5月22日
  • 2026年5月17日

LDLコレステロールが高いと言われたら|瑞浪市の内科

健診で「LDLコレステロールが高い」「脂質異常症」と指摘された方は多いと思います。LDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、動脈硬化を進行させる主因の一つです。症状がないまま進行するため、適切な評価と管理が重要です。※当院の循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。

LDLコレステロールとは

LDL(低比重リポ蛋白)はコレステロールを全身に運ぶ役割を持ちますが、増えすぎると血管壁に蓄積し、動脈硬化のプラークを形成します。これが心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。

LDLは「悪玉」と呼ばれますが、体に必要な物質でもあります。問題はそのバランスが崩れたときです。

LDLの基準値とリスク分類

LDLの基準値は、その方の心血管リスクによって異なります。日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022」では、リスクに応じた個別目標値を推奨しています。

冠動脈疾患の既往なし(一次予防)
低リスク:160mg/dL未満
中リスク:140mg/dL未満
高リスク:120mg/dL未満
糖尿病・慢性腎臓病など:100mg/dL未満
冠動脈疾患の既往あり(二次予防):70mg/dL未満

「健診で120を超えたから治療開始」とは一概に言えず、年齢・性別・喫煙・糖尿病・家族歴を含めたリスク評価で判断します。

LDLが高くなる主な原因

LDLが高くなる原因は複数あります。

食生活:飽和脂肪酸(バター、肉の脂、生クリーム)、トランス脂肪酸の摂りすぎ
運動不足:身体活動量の低下
肥満:内臓脂肪型肥満
遺伝:家族性高コレステロール血症(FH)
二次性原因:甲状腺機能低下症(院長の内分泌専門領域)、ネフローゼ症候群、薬剤
加齢・閉経:女性は閉経後にLDLが上昇しやすい

特に若年でLDLが非常に高い場合(180mg/dL以上)や、家族に若い心筋梗塞の方がいる場合は、家族性高コレステロール血症の評価が推奨されます。

食事・運動でできる対策

薬物治療の前に、まず取り組みたいのが生活習慣の改善です。

飽和脂肪酸を控える:脂身の多い肉、バター、生クリームを控えめに
食物繊維を増やす:野菜・海藻・きのこ・大豆製品
魚を増やす:青魚に含まれるEPA・DHAは血管に好影響
トランス脂肪酸を避ける:マーガリン、ショートニングを使った菓子類
運動:週150分以上の有酸素運動
減量:肥満があれば3〜5%の減量でLDL改善が期待できます

「○○を食べれば必ず下がる」と断定はできませんが、生活習慣の改善でLDL値の低下が期待できることが報告されています。

薬物治療の選択肢

生活習慣の改善で目標値に達しない場合、または心血管リスクが高い場合は薬物治療を検討します。

スタチン:第一選択薬。LDLを20〜50%下げる効果
エゼチミブ:腸からのコレステロール吸収を抑える
PCSK9阻害薬:強力にLDLを下げる注射薬(高リスク症例向け)
その他:フィブラート、レジン製剤など

スタチンの副作用として筋肉痛・肝機能異常が知られていますが、定期的な採血でモニタリングしながら使用します。

当院での対応について

当院では脂質異常症の評価から治療まで一貫して対応しています。※循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。

採血で詳細評価:LDL、HDL、中性脂肪、non-HDLコレステロール、必要時LDL/HDL比など
二次性原因の鑑別:甲状腺機能(院長の内分泌専門領域)、腎機能を確認
個別の目標値設定:糖尿病・高血圧の合併、家族歴などを考慮
第4土曜の循環器外来:心血管リスクが高い方の精密評価が可能
食事相談:必要に応じて生活指導を提供

よくあるご質問(FAQ)

Q. LDLが高いと言われましたが症状はありません。本当に治療が必要ですか?
A. 症状がないのが脂質異常症の特徴です。動脈硬化が進行してから心筋梗塞などで気づくケースを避けるため、症状がなくても適切な管理が推奨されます。

Q. スタチンは一生飲み続けなければいけませんか?
A. 多くの方は継続が必要ですが、生活習慣の改善で薬の減量や中止が可能になる方もいます。自己判断での中断は心血管イベントのリスクが上がるため避けてください。

Q. 食事だけで下げることはできますか?
A. 軽度の高値であれば食事・運動だけで目標達成できる方もいます。中等度以上の方は薬物治療との併用が推奨されることが多いです。

Q. 若いのにLDLが200を超えていました。何が原因ですか?
A. 家族性高コレステロール血症の可能性があります。ご家族に若年で心筋梗塞の方がいる場合は特に評価が推奨されます。

Q. HDL(善玉)も大事と聞きましたが?
A. はい。HDLは40mg/dL以上が望ましいとされ、運動・禁煙で増える傾向があります。HDLが低い場合はLDLとあわせた管理が重要です。

Q. 甲状腺の病気でLDLが上がるって本当ですか?
A. はい。甲状腺機能低下症ではLDLが上昇することがあります。当院では甲状腺ホルモンの評価も含めた鑑別を行っています。

ご予約・お問い合わせ

電話:0572-56-6800
WEB予約:[WEB予約リンク]
住所:〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4
駐車場:あり

循環器外来は毎月第4土曜のみ。平日は一般内科として院長が一次評価いたします。

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