• 2026年5月21日
  • 2026年5月17日

BNPで早期発見できる心不全|瑞浪市の内科解説

心不全は症状が出てから対応するのではなく、症状が出る前にスクリーニングで見つけることが重要視されています。その中心となる検査がBNP(B型ナトリウム利尿ペプチド)です。※当院の循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。

BNPとは何か

BNPは心臓の心室から分泌されるホルモンで、心臓に負担がかかると血中濃度が上昇します。採血一本で測定でき、心不全のスクリーニングや経過観察に活用されています。日本心不全学会・日本循環器学会のガイドラインでも、BNPは心不全診療の重要なバイオマーカーとして位置づけられています。

BNPと類似の検査にNT-proBNPがあり、施設によって測定されている項目が異なりますが、どちらも心臓への負担を反映します。

BNPの基準値の目安

一般的なBNPの目安は以下の通りです(あくまで参考値で、最終判断は医師が行います)。

18.4pg/mL未満:心不全の可能性は低い
18.4〜40pg/mL:軽度上昇、経過観察
40〜100pg/mL:心臓に何らかの負担あり、精査が望ましい
100pg/mL以上:心不全の可能性が高く、評価が必要
200pg/mL以上:治療検討

ただし、BNPは年齢・腎機能・肥満・心房細動などの影響も受けるため、数値だけで一律に判断はできません。

BNPが高い時に考えられること

BNPが基準値を超える場合、以下のような状態が考えられます。

心不全:心室への負担が増加
心房細動:不整脈で心臓に負担
高血圧性心疾患:長期の高血圧による心臓への負担
弁膜症:心臓の弁の異常
腎機能低下:BNPの排泄が低下するため値が上がる
加齢:高齢者ではやや高めに出ることが多い

数値だけで「心不全」と決めつけるのではなく、症状や他の検査と組み合わせて評価することが大切です。

BNPと組み合わせる検査

BNPで異常を指摘された場合、以下の検査を組み合わせて原因を絞り込みます。

心電図:不整脈・虚血性変化の確認
胸部レントゲン:心拡大・肺うっ血
心臓超音波検査(心エコー):心室の収縮力・弁・心室壁の評価
追加採血:腎機能、甲状腺機能、貧血、HbA1c、脂質
24時間心電図 [要確認]:不整脈の精査

特に心エコーは、BNPで疑われた心臓の状態を直接見られる重要な検査です。

BNPの活用シーン

BNPは以下のような場面で活用されます。

健診で異常を指摘された方の精査
糖尿病・高血圧の方の心不全スクリーニング
すでに心不全と診断されている方の経過観察
息切れ・むくみの原因が心臓か他臓器かの鑑別

特に糖尿病の方は心不全リスクが上がることが報告されているため、定期的なBNP測定が推奨されることがあります。

当院での対応について

当院ではBNPを含む採血と、心電図・心エコーを組み合わせた心不全スクリーニングに対応しています。※循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。

平日:院長による採血(BNP含む)・心電図・心エコーの実施と評価
第4土曜:循環器学会専門医による特別外来で、より詳細な評価
生活習慣病の方の定期評価:糖尿病・高血圧で通院中の方には、年1回程度のBNP評価をご提案しています

よくあるご質問(FAQ)

Q. BNPはどのくらいの頻度で測れば良いですか?
A. リスクや治療内容により異なりますが、糖尿病・高血圧で通院中の方は年1回程度の評価が推奨されることがあります。

Q. BNPが少し高めでしたが症状はありません。治療は必要ですか?
A. 数値だけでは治療要否を判断できません。心エコーなどで原因を評価したうえで、生活習慣の改善や薬物治療の必要性を判断します。

Q. BNPは健診に含まれていますか?
A. 標準的な特定健診には含まれていません。気になる場合は医療機関で受けてください。

Q. BNPが高いと心不全で必ず入院になりますか?
A. 数値の高さだけで入院になることはなく、症状と全身状態で判断します。慢性的に少し高い方でも外来で管理できることが多いです。

Q. 太っているとBNPは低めに出ると聞きましたが?
A. はい、肥満の方ではBNPが本来より低めに出ることがあります。BMI高めの方では他の検査と組み合わせて評価します。

Q. BNPの結果はその場でわかりますか?
A. 院内迅速測定が可能であれば当日に、外注の場合は数日後にお伝えします。当院での測定可否は受付でお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせ

電話:0572-56-6800
WEB予約:[WEB予約リンク]
住所:〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4
駐車場:あり

循環器外来は毎月第4土曜のみ。平日は一般内科として院長が一次評価いたします。

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