• 2026年8月28日
  • 2026年8月24日

減量はまず「現体重の3%」から|3%減るだけで検査値は動きます【瑞浪市の内科】

「痩せたほうがいいのはわかっているけれど、10kgなんて無理」。そう感じて、最初の一歩が踏み出せない方は多いと思います。

医学的な最初のゴールは、実はもっと手前にあります。まず3%。そこまで来られたら、その先も目指していけます。

目標は「現体重の3%以上」

日本肥満学会『肥満症診療ガイドライン2022』の肥満症治療指針では、減量目標が次のように設定されています。

  • 肥満症:現体重の3%以上の減量
  • 高度肥満症:現体重の5〜10%の減量

そして3〜6か月ごとに効果を評価します。

体重70kgの方なら3%は約2.1kg、80kgの方なら約2.4kg、90kgの方なら約2.7kgです。「10kg痩せる」と比べると、ずいぶん現実的な数字ではないでしょうか。

3%でも、数値は変わります

「たった3%で意味があるのか」と思われるかもしれません。

日本肥満学会が示している根拠は、2008年に始まった特定健診・特定保健指導のデータを集積・解析したものです。それによると、

  • 体重が1〜3%減少 … 中性脂肪、HDLコレステロール、HbA1c、肝機能(ALT)が有意に改善
  • 体重が3〜5%減少 … 収縮期血圧、拡張期血圧、空腹時血糖が有意に改善

見た目が大きく変わる前の段階から、検査の数値は動き始めるということです。

もちろん、3%で止める必要はありません。そこからさらに減らせれば、改善する項目は増えていきます。3%は「ここまでで十分」という上限ではなく、まず超えたい通過点とお考えください。

これは日本人のデータであることも重要です。日本人は欧米の方に比べてBMIが低い段階から糖尿病や脂質異常症を起こしやすいことが知られており、少しの減量でも意味を持ちやすいと考えられます。

「肥満」と「肥満症」は違います

ここは混同されやすいところです。

  • 肥満 … BMI 25以上の状態。それ自体は病気ではありません
  • 肥満症 … BMI 25以上で、①11の肥満関連疾患のうち1つ以上の健康障害を合併している、または②CTで測定した内臓脂肪面積が男女とも100cm²以上(内臓脂肪型肥満)の場合。こちらは治療の対象になる病気です

つまり、体重の数字だけでなく「何を合併しているか」「脂肪がどこについているか」で意味が変わります。

何から始めるか

一気に生活を変えると続きません。当院では、まず現在の食事・運動・睡眠・お薬の状況をうかがい、続けられそうなことを1つか2つ決めるところから始めます。

管理栄養士による栄養指導も行っています。「何を食べたらいけないか」ではなく、「いまの食生活のどこを少し変えるか」という話をします。

まず2〜3kg。そこで数値がどう動くかを一緒に見て、その先をどうするか決めていきましょう。

よくある質問

Q. 3%減らしたら、そこで終わりですか? A. 3%はあくまで最初の目標です。達成できた時点で数値を評価し、次をどうするか一緒に決めます。

Q. 痩せる薬は使えますか? A. 薬には適応(使える条件)があり、BMIや合併症の有無で決まります。保険が使える場合と自費になる場合があり、扱いがまったく別になります。診察のうえでご説明します。

Q. 運動する時間がありません。 A. 減量では食事の影響が大きく、まず食事から始める方も多いです。できることから相談しましょう。


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糖尿病・甲状腺 おおたけ内科クリニック 〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4 TEL 0572-56-6800(WEB予約・LINE予約も承っております)

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JR中央線「瑞浪」駅より徒歩20分・車で5分。土岐市・恵那市・多治見市からもご来院いただいています。


参考文献

  1. 日本肥満学会『肥満症診療ガイドライン2022』(2022年12月2日発刊)肥満症治療指針
  2. 日本肥満学会「肥満症の診断基準と治療ガイドライン」
  3. 厚生労働省「令和6年 国民健康・栄養調査」

この記事は一般的な医学情報をまとめたもので、個別の診断や治療方針を示すものではありません。治療を変更する際は必ず主治医とご相談ください。

記事監修:院長 大竹宏輝(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医)

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