- 2026年5月24日
- 2026年5月17日
中性脂肪が高いとどうなる?|瑞浪市の内科解説
健診で「中性脂肪(TG)が高い」と指摘された方は多いと思います。中性脂肪は食事の影響を強く受け、生活習慣の見直しで改善しやすい項目でもあります。一方で、極端に高い場合は急性膵炎のリスクが上がるため、注意が必要です。※当院の循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。
中性脂肪(トリグリセリド)とは
中性脂肪(TG:トリグリセリド)は、食事から摂った脂質・糖質を体内でエネルギーとして使うために変換した形です。余分なエネルギーが中性脂肪として蓄積し、内臓脂肪・皮下脂肪の主成分になります。
血液中の中性脂肪値は、食事の影響を強く受けます。採血前10〜12時間の絶食での値が基準として用いられます。
中性脂肪の基準値
日本動脈硬化学会の基準では、空腹時の中性脂肪値は以下のように分類されます。
150mg/dL未満:正常
150〜500mg/dL:高TG血症
500mg/dL以上:高度高TG血症(膵炎リスクに注意)
1,000mg/dL以上:急性膵炎のリスクが大きく上昇
500を超える場合は、薬物治療を含めた積極的な介入が推奨されます。
中性脂肪が高くなる原因
食生活:糖質・脂質・アルコールの過剰摂取
肥満・運動不足
糖尿病:血糖コントロール不良で中性脂肪も上がりやすい
甲状腺機能低下症(院長の内分泌専門領域)
慢性腎臓病
薬剤:ステロイド、一部の利尿薬など
遺伝性高脂血症:家族性高TG血症
特に糖質・アルコール・果糖(果物・清涼飲料水)は中性脂肪を直接的に上げやすいことが知られています。
中性脂肪が高いとどんなリスクがあるか
動脈硬化の進行:心筋梗塞・脳梗塞のリスク上昇
脂肪肝(NAFLD/MAFLD):肝臓に脂肪が蓄積
急性膵炎:特に500〜1,000mg/dL以上で発症リスクが上昇
メタボリック症候群との関連:糖尿病・高血圧の合併
中性脂肪は単独でも心血管リスクですが、LDL高値・HDL低値と組み合わさるとリスクがさらに上がります。
中性脂肪を下げる方法
食事
糖質の見直し:白米・パン・麺類・甘い飲料を控えめに
アルコールを減らす:休肝日を週2日以上
果物の摂りすぎに注意:果糖は中性脂肪を上げやすい
魚を増やす:EPA・DHAは中性脂肪を下げる効果あり
食物繊維を増やす
運動
有酸素運動:週150分以上
食後の軽い運動:食後高脂血を抑える効果
減量
体重の3〜5%減でも中性脂肪の改善が期待できます
薬物治療
生活習慣で改善しない、または500以上の高度高値の場合は薬物治療を検討します。
フィブラート系:中性脂肪を下げる代表的な薬
EPA製剤:魚油由来の成分
スタチン:LDLが主体だが中性脂肪も多少下げる
選択的PPARαモジュレーター:比較的新しい選択肢
当院での対応について
当院では中性脂肪の評価と治療に対応しています。※循環器外来は毎月第4土曜のみの特別外来です。
採血での詳細評価:中性脂肪、LDL、HDL、肝機能、甲状腺機能、HbA1c
二次性原因の鑑別:甲状腺機能低下症(院長の内分泌専門領域)、糖尿病、腎機能
食事・運動アドバイス:個別状況に応じた指導
薬物治療:必要時にフィブラート・EPA製剤等の処方
第4土曜の循環器外来:動脈硬化が進行している方の心血管評価
よくあるご質問(FAQ)
Q. 健診の前日にお酒を飲むと中性脂肪は高く出ますか?
A. はい、強く影響します。健診や精密検査時は前日の夜から飲酒を控え、10時間以上の絶食状態で採血を受けてください。
Q. 中性脂肪が500を超えていました。すぐに治療が必要ですか?
A. 500以上では膵炎のリスクが上がるため、早めの治療開始が推奨されます。受診をおすすめします。
Q. 果物は健康にいいと思っていましたが、控えるべきですか?
A. 適量であれば問題ありませんが、過剰摂取は中性脂肪を上げます。1日200g程度を目安にしてください。
Q. 体重は普通なのに中性脂肪が高いです。なぜですか?
A. 糖質の摂りすぎ・アルコール・運動不足・遺伝的素因など、体重以外の要因が影響している可能性があります。
Q. EPAサプリは効果がありますか?
A. 一部の方では効果が報告されています。ただし、医薬品としてのEPA製剤と市販サプリでは含有量や品質が異なる場合があるため、治療目的なら医師にご相談ください。
Q. 中性脂肪はLDLより怖くないと聞きましたが?
A. 単独でみればLDLの方が動脈硬化への影響が強いとされますが、極端な高値では膵炎リスクがあり、また他の項目との組み合わせで心血管リスクは上がります。
ご予約・お問い合わせ
電話:0572-56-6800
WEB予約:[WEB予約リンク]
住所:〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4
駐車場:あり
循環器外来は毎月第4土曜のみ。平日は一般内科として院長が一次評価いたします。
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