• 2026年8月16日
  • 2026年8月10日

脈が乱れる・動悸が続く|心房細動は脳梗塞のリスクを約5倍にします【瑞浪市】

「脈が飛ぶ感じがする」「急にドキドキして、しばらくすると治まる」。こうした症状の背景に、心房細動という不整脈が隠れていることがあります。

脳梗塞のリスクが約5倍になります

心房細動は、心臓の上の部屋(心房)が細かく震えて、規則正しく動かなくなる不整脈です。血液の流れがよどむため、心房の中で血のかたまり(血栓)ができやすくなります。これが脳の血管に飛ぶと、脳梗塞を起こします。

公益社団法人 日本脳卒中協会は、心房細動がある人は、ない人に比べて約5倍、脳梗塞になりやすいとしています。

さらに、心房細動が原因で起こる脳梗塞(心原性脳塞栓症)は、できる血栓が大きいため太い血管を詰まらせやすく、重症化しやすいことが知られています。国立循環器病研究センターの資料には「約6割の患者さんが亡くなるか、寝たきりになる」と記載されています。

症状がない方もいます

やっかいなのは、自覚症状が出ないことがある点です。

日本脳卒中協会の資料には「心房細動患者の半数は無症状である」と記載されています(発症時に症状がない方を30〜40%とする資料もあります)。健診の心電図ではじめて見つかることも珍しくありません。

また、短時間で自然に止まる「発作性心房細動」は、たまたま受けた心電図の瞬間に出ていないと捕まえられません。「症状が出るのに心電図では異常なしと言われた」という方は、記録の仕方を変えて調べる必要があります。

自分でできる「検脈」

日本脳卒中協会は、手首の脈をとる検脈を勧めています。

親指側の手首に、反対の手の人差し指・中指・薬指をそろえて軽く当てます。1分間、脈のリズムを確かめてください。規則正しく打っているか、バラバラではないかを見ます。速さよりリズムが大切です。

朝晩など決まったタイミングで習慣にしておくと、変化に気づきやすくなります。

治療の考え方

心房細動が見つかった場合、大きく2つのことを考えます。

1つ目は、脳梗塞を防ぐこと。 心不全・高血圧・75歳以上・糖尿病・脳梗塞の既往といった危険因子(CHADS2スコア)などをもとに、血液をさらさらにする薬(抗凝固薬)を使うかどうかを判断します。

2つ目は、脈をどう整えるか。 脈の速さを抑える方法と、リズムそのものを戻す方法があり、年齢や症状、心臓の状態によって選びます。カテーテル治療が適している方は、実施できる病院にご紹介します。

いずれも一人ひとりの状態で決まります。抗凝固薬を自己判断で中止すると脳梗塞のリスクが上がりますので、絶対に避けてください。

当院でできること

心臓についての診察は、循環器専門医(日本専門医機構認定)が担当します。当院では月に1回、土曜日に循環器専門医の外来を行っています。原則として第4土曜日ですが、月によって前後します。

  • 2026年8月は 8月29日(土) です

心電図・心エコー・採血・レントゲンは院内で行えます。

動悸、息切れ、脈の乱れが気になる方、健診の心電図で異常を指摘された方は、お声がけください。日程はご予約状況によりますので、受診前にお電話でご確認いただけると確実です。

よくある質問

Q. 健診で「心房細動の疑い」と書かれました。急ぎますか? A. 症状がなくても脳梗塞のリスクは変わりません。早めのご相談をお勧めします。

Q. ときどきしか症状が出ません。 A. 発作性心房細動の可能性があります。長時間記録できる検査でつかまえられることがありますので、ご相談ください。

Q. 血液をさらさらにする薬は、出血が心配です。 A. 出血のリスクと脳梗塞のリスクを比べて判断します。心配な点は遠慮なくお話しください。


ご予約・お問い合わせ

糖尿病・甲状腺 おおたけ内科クリニック 〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4 TEL 0572-56-6800(WEB予約・LINE予約も承っております)

診療時間

  • 月・火・水・金 9:00〜12:30/15:00〜18:30
  • 金曜のみ 18:30〜21:00 の夜間診療あり
  • 土 9:00〜13:00
  • 休診日:木曜・日曜・祝日

JR中央線「瑞浪」駅より徒歩20分・車で5分。土岐市・恵那市・多治見市からもご来院いただいています。


参考文献

  1. 公益社団法人 日本脳卒中協会「心房細動プロジェクト」「心房細動週間・脈の日」
  2. 国立循環器病研究センター/循環器病研究振興財団『知っておきたい循環器病あれこれ176 心房細動』2026年
  3. 日本循環器学会/日本不整脈心電学会『2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン』

この記事は一般的な医学情報をまとめたもので、個別の診断や治療方針を示すものではありません。治療を変更する際は必ず主治医とご相談ください。

記事監修:院長 大竹宏輝(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医)

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