- 2026年8月14日
疲れやすい・体重増加・むくみ|甲状腺機能低下症(橋本病)かもしれません【瑞浪市】
「なんとなく疲れが取れない」「食べる量は変わらないのに体重が増えた」「顔や足がむくむ」。忙しい毎日のなかでは、年齢や疲れのせいだと考えるのが自然だと思います。
ただ、これらが甲状腺のはたらきの低下によることがあります。
甲状腺機能低下症の症状
甲状腺は、のどぼとけの下にある小さな臓器で、体の代謝を調整するホルモンを出しています。このはたらきが弱くなると、体全体の動きがゆっくりになります。
日本内分泌学会が挙げている症状は次のとおりです。
- 無気力、疲労感
- むくみ
- 寒がり
- 体重増加
- 動作が遅くなる
- 記憶力の低下
- 便秘
女性では月経過多がみられることもあります。どれも「疲れているだけ」と思われやすい症状で、これだけを理由に受診される方は多くありません。
原因として最も多いのが橋本病です
原発性の甲状腺機能低下症で最も多い原因が、橋本病(慢性甲状腺炎)です。免疫のはたらきが自分の甲状腺を攻撃してしまう病気です。
日本内分泌学会によると、橋本病は成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人にみられ、男女比は約1対20〜30。特に30〜40代の女性に発症することが多いとされています。決して珍しい病気ではありません。
「見つかったら必ず薬」ではありません
ここは誤解が多いところです。
橋本病があっても、甲状腺のはたらきが正常であれば、原則として治療は必要ありません。 定期的に採血をしながら経過をみていきます。
甲状腺ホルモンが不足している場合には、不足分を補う内服薬(合成T4製剤)を使います。飲み始めると量の調整に少し時間がかかりますが、落ち着けば通常の生活に支障はありません。
なお、妊娠を希望される方は基準が異なり、TSHをより低めに保つことが勧められています。妊娠中・妊娠を計画中の方は、その旨をお伝えください。
調べ方
血液検査でTSH(甲状腺刺激ホルモン)とFT4(遊離サイロキシン)を測ります。橋本病かどうかは、抗TPO抗体・抗サイログロブリン抗体という自己抗体を調べます。あわせて超音波検査で甲状腺の大きさや性状を確認します。
当院は当日結果がわかる採血項目もあり、超音波検査も院内で行えます。
よくある質問
Q. 健診で「甲状腺の数値が異常」と言われました。 A. TSHだけが軽度に高い「潜在性甲状腺機能低下症」であることもよくあります。健康な方の4〜20%に認められるとされ、必ずしもすぐ治療になるわけではありません。まずは再検査でご確認ください。
Q. 薬は一生飲むのですか? A. 原因や経過によります。一時的な炎症で下がっている場合もあり、その場合は中止できることもあります。自己判断での中止は避けてください。
Q. 首の腫れが気になります。 A. 甲状腺の腫れは超音波で確認できます。橋本病以外の原因のこともありますので、一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
糖尿病・甲状腺 おおたけ内科クリニック 〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4 TEL 0572-56-6800(WEB予約・LINE予約も承っております)
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JR中央線「瑞浪」駅より徒歩20分・車で5分。土岐市・恵那市・多治見市からもご来院いただいています。
参考文献
- 日本内分泌学会「甲状腺機能低下症」(一般の皆様へ)
- 日本内分泌学会「橋本病(慢性甲状腺炎)」(一般の皆様へ)
- 日本甲状腺学会「甲状腺疾患診断ガイドライン2024」
この記事は一般的な医学情報をまとめたもので、個別の診断や治療方針を示すものではありません。治療を変更する際は必ず主治医とご相談ください。
記事監修:院長 大竹宏輝(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医)