- 2026年8月30日
- 2026年8月24日
スギ花粉症の舌下免疫療法は今の時期から|飛散期には始められません【瑞浪市】
毎年2月から4月にかけて、目と鼻でつらい思いをされている方へ。来年の春に向けて動き出すなら、症状が出ていない今の時期です。
飛散期には開始できません
スギ花粉症の舌下免疫療法に使うお薬の添付文書には、はっきりと書かれています。
スギ花粉飛散時期は新たに投与を開始しないこと
理由は、すでに体が反応している時期に治療を始めると、強いアレルギー症状が出るおそれがあるためです。
そのため、花粉の飛散が終わってから、次のシーズンが来る前までに開始する必要があります。「つらい時期になってから相談する」では間に合わない治療、ということです。
なお、開始できる具体的な月は添付文書には定められていません。地域の飛散状況によりますので、開始時期は診察時にご相談ください。
どんな治療か
1日1回、決められた量を舌の下に1分間保持してから飲み込みます。 その後5分間は、うがいや飲食を控えます。
用量は、投与開始後1週間は2,000JAU、2週目以降は5,000JAUと、少ない量から始めて増やしていきます。
治療期間は数年です。 製造販売元の患者向け情報では、3年以上の継続が推奨されています。効果は、初めてのスギ花粉飛散シーズンから期待されるとされています。
対象は5歳以上です(5歳未満を対象とした臨床試験は行われていません)。
注意点
有効性だけでなく、注意点もお伝えします。
- 初回は医療機関で服用し、30分間、院内で経過をみます
- 服用の前後2時間は、激しい運動・飲酒・入浴を避けてください
- 投与開始からおよそ1か月は副作用(主に口の中の症状)が出やすい時期です
- まれにアナフィラキシーが起こるおそれがあります
臨床試験では、安全性を評価した783例のうち394例(50.3%)に何らかの副作用が認められています。多くは口の中のかゆみや腫れといった軽いものですが、はじめの1か月は注意して経過をみます。
効果について
「治る治療」とは言えません。添付文書上の効能は「スギ花粉症(減感作療法)」です。
臨床試験(5歳以上65歳未満のスギ花粉症患者を対象とした無作為化二重盲検比較試験)では、花粉飛散のピーク期とその前後1週間の総合鼻症状薬物スコアが、本剤群4.74に対しプラセボ群6.98で、統計学的に有意な差が認められました。
症状が軽くなる、飲む薬が減る、といった変化を目指す治療とお考えください。
ダニのアレルギーの場合
ダニによるアレルギー性鼻炎(通年性)に対する舌下免疫療法は、時期に関わらず開始できます。 一年を通して鼻がつまる、朝のくしゃみがひどい、という方はご相談ください。
当院では、スギ花粉症の「シダキュア」、ダニアレルギーの「ミティキュア」、どちらも処方しています。どちらが向いているか、両方あてはまるかも含めて、診察でご相談ください。
よくある質問
Q. 自分が対象になるか、どうすればわかりますか? A. まず、本当にスギ花粉症かどうかを血液検査などで確認します。そのうえで、年齢・喘息の有無・お薬の状況を確認して判断します。
Q. 毎日忘れずに飲めるか不安です。 A. 数年続ける治療ですので、生活のなかで習慣にできるかどうかは大切な検討材料です。無理そうであれば、別の方法を一緒に考えます。
Q. 途中でやめてもよいですか? A. 中断すると効果が期待しにくくなります。合わないと感じたら自己判断で調整せず、ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
糖尿病・甲状腺 おおたけ内科クリニック 〒509-6122 岐阜県瑞浪市上平町4丁目4 TEL 0572-56-6800(WEB予約・LINE予約も承っております)
診療時間
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JR中央線「瑞浪」駅より徒歩20分・車で5分。土岐市・恵那市・多治見市からもご来院いただいています。
参考文献
- シダキュアスギ花粉舌下錠 添付文書(2023年7月改訂 第1版)
- 鳥居薬品「舌の下」舌下免疫療法に関する患者向け情報
- ミティキュアダニ舌下錠/アシテアダニ舌下錠 添付文書
- 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会編『鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版』
この記事は一般的な医学情報をまとめたもので、個別の診断や治療方針を示すものではありません。治療を変更する際は必ず主治医とご相談ください。
記事監修:院長 大竹宏輝(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医)